Torrijas

聖週間のトリーハス

スペインでは今日から聖週間がはじまります。
イエス・キリストがエルサレムに入城した“聖枝の日曜日”の今日から、復活するまでの1週間が聖週間と呼ばれ、キリストの受難に思いをはせ、死を悼みます。
聖週間の間には肉料理を控えたり、色々な意味合いを持つ料理を食べる習慣が今も残っています。
信心深い人たちや修道院では聖金曜日(19日)には断食することも。

聖週間の代表的なお菓子のひとつに“トリーハス”があります。
スペイン風のフレンチトーストと言った方がわかりやすいかもしれません。スペインでは家庭で作るだけではなく、ケーキ屋さんやデリなどでもこの時期、見かけます。

シナモンスティックとオレンジ、レモンの皮で風味づけした温かいミルクをバゲットやバタールの厚めスライスをつけ込み、溶き卵にとおしてオリーブオイルで焼きあげます。
はちみつなど蜜をかけたり、白ワインや赤ワインで作ることもあります。
画像は伝統的なトリーハスとは違い、いちごをのせてみました。

Turrón de vino

赤ワインのメレンゲ

今日はチリのかわいいお菓子をご紹介します。

ふわっとしたメレンゲがほんのりピンク色になって春らしいんです。この季節、ところどころで「桜色」に出会ったり、目がいってしまいますよね。この色は赤ワインの色。お砂糖と煮詰めてメレンゲに混ぜる、ちょっとめずらしいチリの伝統菓子です。
くるみとの相性も良くて、いろいろと新鮮な驚きを発見できますよ。ぜひチリのカベルネ・ソーヴィニヨンを使って作ってみてください。

赤ワインのメレンゲ
Turrón de vino

材料(6人分)
卵白  2個分
赤ワイン  1カップ
グラニュー糖  大さじ6
くるみ   適量

作り方
1. 卵白をしっかりと泡立てる。
2. 赤ワインとグラニュー糖を鍋に入れる。グラニュー糖を溶かしながらとろりとなるまで煮詰める。
3. 熱い②を①に少しずつ加えながらさらに泡立てる。冷めるまでしっかりと泡立てる。
4. 器に移し、砕いたくるみをふる。

Alfajores Andaluces

アンダルシアのお菓子 アルファホール

「アル」からはじまる名前の食べ物は、その昔イスラム教徒から伝わったもの。’アルファホール’も歴史が感じられるそのお菓子のひとつ。南のアンダルシア地方ではクリスマスのお菓子としても古くから愛されています。

先日記したメディナ-シドニアというアンダルシア地方カディスにある小さなかわいらしい村に古くからあるお菓子屋さんがある。今のご主人は5代目だそうで、アルファホールを代々作り続けているというではないですか。そして絶品だと!

お店の名前 は  ‘Sobrina de Las Trejas’  「ソブリーナ  デ ラス トレハス」。創業167年。3人の姉妹トレホが始めたこのお店は今も一つ一つのお菓子を丁寧に作っているそう。中央広場に面したこのお店、思いのほか、様々なケーキやお菓子が売られていて入ったとたんにワクワク気分全開。さっそくかわいらしいケーキをたのむとすぐ食べるためにとアイスクリーム用?スプーンをつけてくれたのがまたうれしいじゃないですか。

さてアルファホール。ナッツ、ドライフルーツ、小麦粉、蜂蜜に様々なスパイスを入れてこね、細長くコロコロ伸ばしたのを切っていくお菓子で、粉砂糖とシナモンパウダーに包まれてる。ここのお店のはアーモンド、干しぶどう、ごま、アニスやクローブなども入ってる。すごく美味しい。なんとコリアンダーシードも入っているらしくて、ほんのり香ってる!

ここのお店は機械に頼らない昔ながらの手作り。蜂蜜が固まりすぎないように大きな木のへらで力強く混ぜる。どうもこの混ぜ方にも美味しさのコツが伝授されているようす。そして出来上がりは柔らか過ぎず、固過ぎず。コロコロ棒状にしていく手の力加減も重要なポイントなんだろうな。そして蜜にとおし粉砂糖でお化粧されていく。。見た目は粗野だけど、そんなお菓子ほど実は深いのよね。

ここのアルファホール、カラフルな紙に包まれている。青、赤、黄色、緑。それもこの紙、細長くて斜めにくるくるって包んでいるところがめずらしい。箱もスペインでよくあるこのちょっと安っぽい素朴なのが大好きなんで感激!中が見えるようになってるところがいいよねー。好き!

どうもこの村がアルファホールの生まれ故郷のよう。その分、どこよりもたくさん食べるみたい。クリスマスだけではなく、村の人たち、近郊から来る人たちは1年をとおして楽しんでいるそう。

同じ名前のムルシアのお菓子もある。ウエハースにもっと濃厚な生地が挟まってるもの。このお菓子もなかなか興味深い。はるばる中南米や南仏にも伝わっている。中南米のものは全く形も味も違う、ミルククリームを挟んだクッキー。これがまた美味しい。そのうち作り方を!

アーモンド生地に包まれた卵黄クリーム′Yemas de Canutillo′も美味しかった。

ああ・・今、今食べたい。。。ので。。はい!作りますよ〜!そして近くみなさんにアルファホールの美味しさをお伝えしなきゃ!

Medina-Sidonia..Cadiz

 カディスの小さな村  メデイナ-シドニア

容量求めて開いたSDカードの中に3年前訪れたカディスの写真の数々を発見。
いかに整理をしていなかったか、ということなんですが・・。あの美味しかったもの、きれいだったもの。。昨日のことのようにいっきに甦ってきました。

カディス旅行の中で絶対行きたいと思っていたのが、メディナ-シドニア。
カディスから車で30分ほどの小高い丘に広がる白くて小さな村。村からは遠くカディス湾が望め、「カディスのバルコニー」と呼ばれているそうなんです。


しんと静まる白い村の中・・こんな狭いのに真ん中陣取ってるこの木がなんともかわいいの。

お店のものをつるすという活用法もあるのね。笑える。

木につるさがってた鍋敷きをゲット。そして小さなお花屋さんではカディスですっかりお世話になったカルメンにプレゼントする小さな鉢に入った蘭の花をみつけた!

歩いてるじゅう、家の玄関先を覗くのがとまらない。怪しい東洋人。。。
どこも陶器使い、タイル、ランプ、それに植木までが個性的ですてきなんだもの。

それだけで時間いくらでも費やせちゃうんだけど、ここに来た目的は違う!
実はお菓子が目的だったんです。向かうはカディスの郷土菓子”アルファホレス"がカディス一美味しいと言われているお菓子屋さん!

なんだか長くなっちゃいそうなので、お菓子の続きは日を追ってにしますね。
アンダルシアの人たち明るかった。。

Roscón de reyes

  ロスコン・デ・レジェス

1月6日は「東方三賢人の日」。
三賢人がキリストさまの誕生を祝うために、星に導かれ遠くからはるばるとラクダの背にゆられベツレムを訪れ、贈り物を捧げた日。

スペインやイタリアではその言い伝えにちなんで、こども達はラクダに乗ってやってくる三賢人からプレゼントをもらいます。それで別名「こどもの日」とも呼ばれているんです。

三賢人は新約聖書の中では占星術に精通した博士(Mago)として登場。
後に王(Reyes)だったのではという説も生まれ、スペインでは「Reyes Magos」と呼ばれています。ただ、一般的には「Magos」というのは魔術師という意味なので、「魔術師の王さま」・・・・
う~ん「魔法が使える王さま」という感じでしょうか。なんとも神秘的な・・特にこどもたちにはワクワクする響きだと思います。

そして、スペインでは「ロスコン・デ・レジェス(王さまのお菓子)」を食べる習慣があります。

小麦粉と卵にイーストを混ぜてこね、リング状に焼きあげます。
ドレンチェリーはルビーにエメラルド。王さまたちの帽子(マントという説も)に飾られた宝石たちを表しているそう。オレンジの花の蕾で作った「オレンジフラワーウォーター」香るケーキというよりはパン菓子。
そして中にはフェーブがひとつだけ入っていて、これに当たった人は今年1年幸運に恵まれると言われているんです。娘たちが小さな頃はこのフェーブが当たった、当たらないと喧嘩になったりして大騒ぎだったことがなつかしい。

この習慣は18世紀にフェリペ5世がフランスから伝承したとか。
そうです。フランスの「ガレット・デ・ロワ」。パイ生地の中にアーモンドクリームが入ったフランスでもまだ習慣が残っている同じく1月6日に食べるケーキです。

このケーキは歴史を辿ると古代ローマの時代まで遡るのですよ。
農耕の神・サトゥルヌスのお祭りの時に庶民にいちじくやデーツ、蜂蜜で作ったケーキが配られ、その中に隠されたそら豆が当たったら、奴隷でさえもお祭りの間だけ王さまの座が与えられたのだそうですよ。

よ~く考えたら、三賢人とは関係ない・・でも王さまつながりでぴったり一致してはいる。

こどもの日の前夜はところどころでお祭りパレードが行われます。こどもたちにとっては待ちに待った大イベント。マドリッドは特に大きなパレードでラクダに乗った王さまたちはもちろん、仮装した人たちや子供たちで大賑わい。華やかな行事だったな。主人が娘を肩車して投げられるキャンディを手を広げてとろうとする小さかった娘の姿が今でも目に浮かびます。学校の行事で羊飼いの仮装をしたこともあったな〜。羊飼いと言われてもどんな格好をさせて良いのか当時全くわからず、まだwebで調べるなんてないから、スペイン人に聞いたりして色々調達したっけ。今だったらすごく可愛いの作れる!新たに作って着せたいくらいだわ。いやもちろん子どもが着るからかわいいんです。いろいろなつかしいな。